近年、めまいに悩む人が増えているようなので、今回はめまいについて記事にしようと思います。
こんにちは徳島整体院 内海です。
さて今回はめまいについてです。
Contents
めまいとは
めまいとは自分や周囲のものはうごいていないのに、動いているように感じる異常な感覚を指します。
めまいは主にどんな症状
天井がぐるぐる回る。頭がくらくらする。スポンジの上を歩いているようにフワフワする。目の前の景色がゆれる。などです。
代表的なめまいの仕組みについて
メニエール病
めまいの中でも知名度が高いのが「メニエール病」です。実際はめまいの原因として占める割合は10%程度ですがね。30代から40代前半の人に起こりやすく、やや女性が多めです。
メニエール病で起こるめまいは、回転性のめまいです。難聴や耳鳴り、耳閉感(耳が詰まった感じ)など、聴覚症状を伴うのが特徴です。
メニエール病によるめまいは20分から半日ほど続き、その頻度は週に数回から年に数回と個人差があります。
めまいの発作を繰り返すうちに、ダメージを受けた内耳の細胞は回復しづらくなります。
その結果身体の平衡感覚が乱れたり、聴力が低下していくケースも少なくありません。
メニエール病の原因
メニエール病の原因は、内耳の「内リンパ水腫」つまり内耳全体にリンパ液が過剰にたまって浮腫んでくることです。
耳は外耳、中耳、内耳に分けられます。最深部にある内耳には、聴覚をつかさどる「蝸牛」と、平衡感覚をつかさどる「前庭器」があります。前庭器は「三半規管」「耳石器」から成ります。
蝸牛や前庭器は筒状になっており、リンパ液で満たされています。
メニエール病ではこのリンパ液が何らかの原因で増え、筒の内部に過剰に溜まって水ぶくれ状態になり、前庭器や蝸牛が圧迫されるようになります。
前庭器が圧迫されると、めまいが生じ、蝸牛が圧迫されると、難聴や耳鳴り、耳閉感が起こるようになります。
ヘルペスウイルス感染説
七戸満雄先生(しちのへ内科医院院長)の説によりますとメニエール病を含む多くのめまいの原因はウイルス、とくにヘルペスウイルスであると言っています。
ヘルペスというのは疱疹(皮膚に小さな水ぶくれが集団でできる病気)のことで、水ぼうそうもヘルペスウイルスによる感染症です。
子供のころに水ぼうそうにかかった後、ヘルペスウイルスは神経節に潜んでいるが、健康な時は悪さをしません。
しかし体調の変化や薬の副作用、紫外線のあたり過ぎ、ストレスなどによって、免疫力が弱まった時には活性化しまた出てきます。この発祥の仕方がめまいの発祥の仕方とよく似ています。これがヘルペスウイルス感染症を疑った理由ですと、七戸先生は述べられています。
メニエール病の予防と改善。
①腎臓の改善
メニエール病は身体の余分な水分を排出しないと予防も改善もうまくいきません。
腎臓の改善には水分を摂りすぎない、甘いものを食べ過ぎない。十分にミネラルを摂るなどがあります。
②血液の酸化を防ぐ
血液が酸化すると水分の代謝が下がり、内耳にリンパ液が溜まりやすくなります。
血液の酸化は肉食の食べ過ぎや、甘いものの食べ過ぎ、ストレス過多、疲労などがが原因です。
肉食、甘いものを控え、適度な休暇とストレス解消を心がけましょう。
③肩こり首コリを改善する。
首から上の血流とリンパの流れが良くないと、内耳の循環も悪化し、メニエール病になります。
日頃から肩こり首コリを感じている方は、特に気を付けましょう。
徳島整体院は、肩こり首コリ改善のスペシャリストです。お気軽にご相談ください。
④ふくらはぎのマッサージとストレッチ
ふくらはぎをマッサージしたりストレッチして、動くようになると、身体全体のリンパと血液循環が良くなります。毎日寝る前やお風呂上りに、ふくらはぎのマッサージとストレッチをしましょう。メニエールの予防と改善につながります。
耳管開放症
「耳管開放症」によってめまいが起こることがあります。
鼓膜の奥には中耳があり、ここからは鼻に向かって、耳管という細い管が伸びています。時間は3.5cmほどの長さで鼻の奥の上咽頭に通じています。ふだんは閉じていますが、つばを飲み込んだり、あくびをしたりすると、一時的に開くようになっています。耳管の役目は中耳の鼓室と外気の気圧に差が生じたとき、気圧調整をすることです。
通常は、耳管は閉じていることで、鼓膜の振動が安定し、人声や物音が効きやすい状態に保たれています。また、上咽頭には雑菌が多いのですが、耳管が閉じていることで中耳内への雑菌の侵入を防ぎ、感染が起こらないようになっています。
ところが、最近、この時間が開きっ放しになる”耳管開放症”が多く見られるようになります。
主な症状は、耳閉感(耳が詰まった感じ)と自声強調(自分の声が非常に大きく聞こえる)です。そのほか、フワフワするようなめまい、耳鳴り、難聴が起こることがあります。自律神経失調症に伴う不定愁訴(頭痛、肩こり、不眠、イライラ、疲労感など)を伴うこともあります。
自分の声が直接、鼓膜に響くので、話す声が非常に小さくなったりします。「耳の中で水が流れる音がする」ような耳鳴りや、心臓の鼓動音が耳鳴り聞こえたりすることもあります。
また、水泳で耳に入った水の耳抜きが上手くできなかった時のような感じとか、耳に耳栓を入れたような感じ、と表現する人もいます。
耳管狭窄症
耳管開放症に似た症状をもたらすものに「耳管狭窄症」があります。これはカビやアレルギー性鼻炎などで耳管の粘膜に炎症が発生し、耳管が腫れて塞がるために起こります。以前はこの病気の方が多かったようです。
両者の症状はとてもよく似ているのですが、症状の出ている側の耳を下にして寝てみると鑑別できます。横に寝てみて、症状が楽になるようなら耳管開放症、症状が悪化するようになるなら耳管狭窄症です。
耳管狭窄症は風邪などがきっかけで起こりますので、比較的治りやすく、風邪の症状の改善とともに症状の軽減もみられるようです。
耳管開放症と耳管狭窄症の予防と改善
①鼻うがい
生理食塩水を用いて鼻うがいをするといいです。生理食塩水とは濃度は0.9%くらいの食塩水です。1Lの水に対し9gの食塩を溶かして作ります。また塩は自然塩であることが大事です。
②よく眠る
耳管開放症の人は不眠に悩んでいる人が多いようです。十分な睡眠時間を確保するとこが大切です。不眠解消法はまた後程。
③鼻をすすらない
鼻をすすると耳管開放症が楽になることもありますが、鼻すすりを繰り返していると中耳疾患(滲出性中耳炎、真珠腫性中耳炎など)が生じる恐れがあります。
④有酸素運動
耳管開放症では、耳の周辺の血流が良くないですから、耳の周りの血流を良く留守ことが改善に役立ちます。ウォーキングなどの軽い運動がおすすめです。逆に激しい運動は症状が出やすくなるので注意してください。
⑤整体をうける
徳島整体院の整体は身体全身の血流を改善するため、改善がみられることがよくあります。
☆寝返り体操
どのようなめまいにもおすすめの体操です。
①ふとんやベッドの上で仰向けに寝て10秒保ちます。
②寝返りを打つように体ごと左に向けて10秒保ちます。
③再び仰向けに寝て10秒保ちます。
④寝返りを打つように体ごと右に向け10秒保ちます。
①~④を10回これを1セットとして、1日2セット(起床時と就寝時)行います。
※左に寝返りを打ったときに、めまい症状が強い場合は右から始めるといいです。
※腰が痛む人は、②と④の際、頭だけ左右に向ける形で行う。
良性発作性頭位めまい
耳が原因で起こるめまいの中で最も多いのは「良性発作性頭位めまい」です。「良性」とはめまい以外の症状がないこと、「発作性」とはめまいが起こるのは時々で、30秒くらいで治まる、比較的軽い症状との意味合いでしょう。
このめまい症では、寝返りを打ったとき、寝た姿勢から起き上がったとき、靴ひもを結ぶとき、洗濯物を干すときなど、頭を特定の方向に動かしたときに回転性めまいが起こる。男女比は、女性が男性の4~5倍も多いようです。年齢は50~60代以降に多く起こります。
良性発作性頭位めまい症は、内耳にある耳石器から”耳石”がはがれ、三半規管の中に入り込むことで発症する。三半規管は、リンパ液で満たされた3つの半円形の管からなり、体の回転方向を感知する働きをしています。
耳石器は3つの半規管が交わる部分(卵形囊、球形嚢)にあり、体の傾きを感知する働きをしています。
耳石器の上には極小の耳石が多数くっついています。その耳石が三半規管に入ると、頭を動かしたときに耳石が動き、内部のリンパ液に流れが生じます。頭の動きが止まった状態でも耳石が転がり続けると、三半規管のリンパ液が流れ続け、脳には「頭が動いている」というエラー情報が送られます。
一方、体の平衡感覚を担っている内耳以外の目や手足の筋肉、関節からは「頭は止まっている」という情報が送られます。この情報のズレにより脳が混乱し、めまいが起こるようです。
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